情報ネットワーク施工の実務情報誌B2E
     
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B2Eニュース
 
 
エレベータの管路を利用した既存ビルへの光ファイバ導入実験を実施 築32年の中野サンプラザビルで
 
 「古いビルのIT化は,時間とコストがかかる」というのがこれまでの常識だったが,それを打ち破る実験がこのほど中野サンプラザで実施された。新築のビルには,設計の段階から光ファイバを導入することが標準となっているが,既存のビルに後から敷設するのはコストと工事期間の問題だけでなく,建物のどの部分に配管するか,また建物にいくつもの穴を開けなければならない等,
問題が多かった。
これを一気に解決したのが今回の試みだ。エレベータの昇降機が上り下りする管路の内壁に光ファイバの束を這わせ,各階でそのケーブルを取り出すという。このプロジェクトの中心となっているは「エレベータシャフト光ファイバケーブル実証試験研究会」(委員長:後藤正弘氏)。建物のオーナーや光ファイバケーブルメーカ,情報通信配線関連企業などで
構成されている。既築ビルのエレベータ管路を他の目的に使用することは,安全面に問題があるとして禁じられていたが,今年の6月に施行された建築基準法の改正により可能になった。
実験の舞台として選ばれたのは,1973年に竣工した複合ビルである中野サンプラザ。同ビルは,オフィスフロア,コンサートホール,会議室,結婚式場,レストラン,
スポーツクラブ,テニスコート等が入っているため,既存ビルへの光ファイバ導入試験施設には最適な条件を備えている。たとえば外国で行われているサッカーの生放送を受信してホールで観戦するイベントの実施や,ホテルの客室での通信・映像の配信,国際会議の同時通訳等,様々な実験が予定されている。10月7日から始まった実験でエレベータの管路に通した光ケーブルの心線は300本。地下2階,地上21階の各フロアすべてで分岐させる。毎秒10ギガビットの通信環境が
整うことになる。「光ファイバは災害に強いので,既存の中小のビルでも導入されれば,防災や防犯にも活用できます」(後藤氏)。同委員会では,今後簡単で安全な施工のためのマニュアル作りに向けての提言も行っていくという。
◎関連URL:NPO法人光ファイバー普及推進協会 http://www.hikari-fiber.jp photo

 
トヨクニ電線が分岐付き光ケーブルを使ったエレベータシャフト用配線システムを開発
 

 エレベータのシャフトを利用した光ケーブル配線が注目されているが,トヨクニ電線では自社製品である分岐付き光ケーブル「トヨオプトブランチ(TOB)」を使い,短時間で工事を実施するシステムを開発,10月に中野サンプラザで実証実験を行った。この光ケーブルは100心でも直径が12mmとコンパクトながら,シングルモードとマルチモードそれぞれに対応する。
またマルチキャリアにも対応可能で,中野サンプラザのような複合施設の光導入工事向きだ。トヨクニ電線では,ケーブルを建物の構造に合わせてあらかじめ工場で分岐加工する。そのため現地での作業時間が大幅に短縮され,エレベータ停止によるビル運営に与える影響を低減できるという。都市部では既存ビルの光ファイバ導入需要が増大しているが,従来の工法ではコストが高いことと工事期間の長さが普及の妨げとなっていた。

◎関連URL:トヨクニ電線 http://www.toyoden.co.jp


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第9回 ネットワーク工事機材展開催 ブロードバンド配線技術セミナーが好評 10月13日・14日 青山TEPIAで
 
 情報配線施工関連企業が,都心部で一堂に会する専門展示会として定着している「ネットワーク・工事機材展」(主催:リックテレコム)が,今年も東京青山のTEPIA(機械産業記念事業財団)で開催された。FTTH施工需要の高まりの中,同展示会における初めての試みとして,「ブロードバンド配線技術セミナー」(後援:NPO高度情報通信推進協議会)がテピアホールで開かれた。
職業能力開発総合大学校の菊池助教授による「ブロードバンド配線技術の動向とiNIP認定制度」と題された基調講演を皮切りに,FTTHの規格と施工事例やマンションの配線技術,10ギガビット時代のLAN,最新部材等,光ブロードバンドを横断する多彩なテーマでの講演は来場者の人気も高く,受付には長い列ができた。40社が出展した展示フロアでは,工具不要のプラグの体験や新型光コネクタの成端の実演等,工事の省力化に役立つ製品も数多く出品され,盛り上がりを見せた。

◎関連URL:リックテレコム 
http://www.ric.co.jp/expo/nw2005/

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NTTつくばフォーラム2005 今年のテーマは「2010年3000万に向けた光アクセスR&Dの挑戦」
 

 アクセスネットワークに関わる先端技術の発表・交流の場としてNTTが主催する一大イベント,「つくばフォーラム2005」が,11月1日と2日,茨城県つくば市にある「NTTアクセスサービスシステム研究所」と「つくば国際会議場」で開催された。共催は電信電話工事協会,通信電線線材協会とCIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)の3団体。本格的なFTTH主流の時代に向けての,トリプルプレイ等サービスの拡充やアクセス技術の効率化,エリアを広げるワイヤレスシステムの広域化など,未来の情報通信社会を目の当たりにするような最新の技術,製品が並んだ。メイン会場は,広大な研究所の敷地にこの2日間のためだけに建設された巨大な純白のテント。設営に約3週間,撤収に1週間を要するという。共催団体である電信電話工事協会の貝淵淳二会長は,今年のつくばフォーラムへ
の取り組みについて次のように話した。「今,情報通信分野はブロードバンド化とユビキタス化へと急速に進展しており,市場構造そのものも大きく変化しています。5年後に3000万の光アクセスを実現するためには,通信網のオールIP化時代に向けて,インフラ設備の構築が急務です。そのためには光技術者とIP技術者の質と量の確保が重要な課題となってきます。当協会では工事ノウハウを反映した部材の改良・提案活動や工法改善,事務処理の効率化に取り組んでおり,今回のフォーラムでその成果の一端を紹介させていただきます。つくばフォーラムは,業界全体にとって非常に有意義な技術交流の場です」

◎関連サイト:NTTアクセスサービスシステム研究所 http://www.ansl.ntt.co.jp/

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NTTがFTTH対応先行光配線キットを開発
 
 NTTは,2010年FTTH3,000万加入に向けた取り組みの一環として,FTTH大量開通時代に備えるために,住宅内光配線工事の「スキルレス化」と「工事時間短縮」を実現するFTTH対応先行光配線キットを開発した。先行光配線とは,ユーザ(または委託を受けた工事業者)がNTTの開通工事前に先行して住宅内の光配線工事を行うこと。同キットは住宅内光配線に必要な物品一式で構成され,特殊な光配線技能(スキル)や高価な専用工具がなくても工事可能であるため,従来NTTが実施してきた住宅内光配線工事を誰でも簡単に行うことができる。今回の製品は,光配線用の配管が整備されている新築住宅を主な対象とし,NTTと松下電工が共同で開発を進め,NTTの開発成果である光カールコード配管配線技術および光コネクタ,配管通線用引込み牽引端などの周辺物品と,松下電工が開発を担当した光アウトレット,ユーザ設置光キャビネットで構成されている。近い将来の商品化を考慮し,室内外の美観や安全性・取扱性にも配慮して共同開発した同キットは,配管設備を有する既築住宅へも適用可能であり,光配線工事のスキルレス化によるFTTH開通までの時間短縮に加え,FTTHサービスの潜在的および既存の利用者(ハウスメーカ,電気工事/通建会社,一般ユーザなど)に住宅内光配線工事メニューの選択肢を提示できる点でも,大きな意義を持つ開発成果であるといえる。

◎関連サイト:NTT http://www.ntt.co.jp/news/

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