エレベータのシャフトを利用した光ケーブル配線が注目されているが,トヨクニ電線では自社製品である分岐付き光ケーブル「トヨオプトブランチ(TOB)」を使い,短時間で工事を実施するシステムを開発,10月に中野サンプラザで実証実験を行った。この光ケーブルは100心でも直径が12mmとコンパクトながら,シングルモードとマルチモードそれぞれに対応する。 またマルチキャリアにも対応可能で,中野サンプラザのような複合施設の光導入工事向きだ。トヨクニ電線では,ケーブルを建物の構造に合わせてあらかじめ工場で分岐加工する。そのため現地での作業時間が大幅に短縮され,エレベータ停止によるビル運営に与える影響を低減できるという。都市部では既存ビルの光ファイバ導入需要が増大しているが,従来の工法ではコストが高いことと工事期間の長さが普及の妨げとなっていた。
◎関連URL:トヨクニ電線 http://www.toyoden.co.jp
◎関連URL:リックテレコム http://www.ric.co.jp/expo/nw2005/
アクセスネットワークに関わる先端技術の発表・交流の場としてNTTが主催する一大イベント,「つくばフォーラム2005」が,11月1日と2日,茨城県つくば市にある「NTTアクセスサービスシステム研究所」と「つくば国際会議場」で開催された。共催は電信電話工事協会,通信電線線材協会とCIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)の3団体。本格的なFTTH主流の時代に向けての,トリプルプレイ等サービスの拡充やアクセス技術の効率化,エリアを広げるワイヤレスシステムの広域化など,未来の情報通信社会を目の当たりにするような最新の技術,製品が並んだ。メイン会場は,広大な研究所の敷地にこの2日間のためだけに建設された巨大な純白のテント。設営に約3週間,撤収に1週間を要するという。共催団体である電信電話工事協会の貝淵淳二会長は,今年のつくばフォーラムへ の取り組みについて次のように話した。「今,情報通信分野はブロードバンド化とユビキタス化へと急速に進展しており,市場構造そのものも大きく変化しています。5年後に3000万の光アクセスを実現するためには,通信網のオールIP化時代に向けて,インフラ設備の構築が急務です。そのためには光技術者とIP技術者の質と量の確保が重要な課題となってきます。当協会では工事ノウハウを反映した部材の改良・提案活動や工法改善,事務処理の効率化に取り組んでおり,今回のフォーラムでその成果の一端を紹介させていただきます。つくばフォーラムは,業界全体にとって非常に有意義な技術交流の場です」
◎関連サイト:NTTアクセスサービスシステム研究所 http://www.ansl.ntt.co.jp/
◎関連サイト:NTT http://www.ntt.co.jp/news/